【3月6日 AFP】ロシアによるウクライナ侵攻に抗議するデモが5日、世界各地で行われた。国連(UN)は、侵攻に伴いこれまでにウクライナ市民331人が犠牲になったとしているが、実数はそれをはるかに上回るとみられる。

 フランス内務省の推定によると、同国内119か所でデモが行われ、約4万1600人が参加。パリには約1万6000人が集まった。

 青色と黄色のウクライナ国旗を肩に羽織り、パリのデモに参加したウクライナ系フランス人のナタリヤさんは「私たちは苦難に直面しているが、勝利を信じている」と断言。「彼ら(ウクライナ国民)の勇気と決意を誇りに思う」と語った。

 スイス・チューリヒでもこの日、最大規模のロシア抗議デモが行われた。スイス通信(SDA)によると4万人が集合。参加者は「戦争をやめろ」「平和」などと書かれたプラカードを掲げ、「今すぐ平和を」と声を上げた。

 英ロンドンでは、退避してきたウクライナ人を含め数百人がデモを行った。

 イタリア・ローマの中心部で行われたデモでは、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領だけでなく、北大西洋条約機構(NATO)も抗議の的になった。参加者は「(NATOの)基地はいらない、兵士もいらない、イタリアはNATO脱退を」と気勢を上げた。

 クロアチアの首都ザグレブでのデモには1000人以上が参加。「戦争をやめろ、欧州を救え」「ウクライナに栄光を」と書かれたバナーが掲げられた。

 米ニューヨークのタイムズスクエア(Times Square)にも数千人が集結した。ウクライナの国花であるヒマワリを持つ人や、「ロシアのテロを止めろ」と書かれたボードを持つ人も。

 このほかロシアやドイツ、スペイン、フィンランド、チェコでもデモが行われた。(c)AFP