【3月5日 AFP】米ブルームバーグ(Bloomberg)は4日、ロシアで独立した報道を犯罪化する法律が成立したことを受け、同国内での取材活動を一時停止すると発表した。米CNNも、ロシアでの放送を中止する方針を示した。

 ブルームバーグのジョン・ミクルスウェイト(John Micklethwait)編集長は、「非常に遺憾ながら、ロシア国内での取材を一時停止することにした」として、「今回の刑法改正の目的は、独立した記者を犯罪者と見なすことにあると思われ、通常の報道を続けるのは不可能だ」と述べている。

 CNNは「現状と次に取るべき行動を見極める間、ロシアでの放送を中止する」としている。

 英BBCは4日、記者のロシアでの活動を一時停止すると発表。カナダ放送協会(CBC)もロシアからの報道を一時中止するとしている。

 各メディアの動きは、ロシアでウクライナ侵攻への反対意見を封殺するため、ロシア軍に関する「偽情報」を報じた場合に刑事罰を科す新法の成立を受けたもの。(c)AFP