【3月3日 AFP】台湾を訪問中のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)前米国務長官は3日、蔡英文(Tsai Ing-wen)総統と会談し、台湾でウクライナと同じような悲劇的な状況を再現させてはならないとの考えを示した。

 中国による侵攻の脅威に常時さらされている台湾は、ロシアによる侵攻を受けているウクライナ情勢を注視している。

 ポンペオ氏は「もしわれわれの中に、自由を目指す上でのリスクについて誤解したり油断したりする者がいたなら、欧州で今何が起きているかを見さえすればよい」と述べ、自由を重んじる強力なリーダーシップが引き続き必要だと強調した。

 さらに、「最近の出来事を受け、自由が欲しいと公言することは挑発行為などではないということを、皆が改めて思い出すべきだと思う」と述べたポンペオ氏は、「自由を破壊し、人々の生活を変えようと望む者」は、沈黙を「好機」と見なすと警告した。

 ポンペオ氏は昨年1月、米政府は台湾政府と公式な接触を持ってはならないとする制限を撤廃すると発表し、中国の怒りを買っていた。

 蔡総統はポンペオ氏に対し、台米関係における「数々の前進」に寄与したとして、その貢献をたたえる勲章を授与した。(c)AFP