【3月2日 AFP】女子テニス、モンテレイ・オープン(Abierto GNP Seguros 2022)は1日、シングルス1回戦が行われ、大会第1シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina)は、母国ウクライナがロシアから侵攻を受けたため同国選手らとの対戦を拒否する意向を示していたが、アナスタシア・ポタポワ(Anastasia Potapova、ロシア)との試合に臨み、6-2、6-1で勝利を収めた。

 スビトリーナは前日、ロシアとベラルーシの選手が中立旗の下での参加にならなければ、抗議の一環として両国のプレーヤーとは試合を行わないと話していた。

 しかし、男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)がこの日、事実上スビトリーナの望みをかなえる発表文を出したことで、この試合をボイコットする可能性はなくなった。

 結果的に世界ランキング15位のスビトリーナは手加減することなく、同81位につける20歳のポタポワに快勝した。

 ウクライナの国旗の色である黄色のシャツと青色のスカートを着用したスビトリーナは、勝利が決まると自身の胸を繰り返したたき、ポタポワと握手を交わした。

「とても悲しい気分だが、ここでプレーしていることをうれしく思う」と語ったスビトリーナは、「最初からとにかく集中していた。母国のために頑張った」と続けた。(c)AFP