【3月1日 AFP】アルペンスキー男子ノルウェー代表の元五輪王者チェーティル・ヤンスルード(Kjetil Jansrud)は28日、母国クビートフィエル(Kvitfjell)で行われる3月5日のW杯滑降が現役最後のレースになると明らかにした。

 2月の北京冬季五輪を終えてノルウェーに戻った36歳のヤンスルードは、家族との時間を増やしたいとして、「クビートフィエルで行われる土曜日の滑降が、現役アルペンスキーヤーとして最後のレースになる」と自身のインスタグラム(Instagram)アカウントにつづった。

 さらに「人生でずっとやってきたことから退くというのは、簡単な決意ではない」とし、「クビートフィエルで引退することを選んだ。そこは自分が2012年に初勝利を挙げ、それから毎年のように家族や友人の前でレースしてきた場所だ」と書き込んだ。

 ヤンスルードはW杯でスーパー大回転の13勝と滑降の8勝を含む計23勝を記録し、スーパー大回転で3度、滑降で1度、種目別優勝を果たした。冬季五輪ではスーパー大回転で金メダルに輝いた2014年ソチ冬季五輪をはじめ、4大会に出場した。

 昨年12月には米ビーバークリーク(Beaver Creek)で行われたW杯のスーパー大回転でフェンスに追突して宙を舞い、膝を負傷していた。医師からは9か月の静養を指示されたものの、北京冬季五輪に間に合わせてスーパー大回転で23位に入った。(c)AFP