【2月13日 AFP】13日の北京冬季五輪は、降り続いた大雪の影響でいくつかの種目のスケジュールが乱れ、実施された種目でも選手たちが難しいコンディションの中での争いを強いられた。

 フリースタイルスキーの女子スロープスタイルとエアリアルは、この日予定されていた予選が延期になり、アルペンスキー女子滑降は練習が中止になった。

 環境活動家は大会前、北京が中国でも特に乾燥した地域で、ほぼすべてを人工雪に頼らなくてはならないことに懸念を示していたが、この日は夜までには気温が氷点下6度に下がり、大雪に加えて冷たい霧も立ちこめるというまったく逆の問題が発生した。

 張家口(Zhangjiakou)ではバイアスロン女子10キロ追い抜きが行われたが、銅メダルを獲得したノルウェーのティリル・エクホフ(Tiril Eckhoff)は「非常に厳しい」気象条件だったとコメント。銀メダルのエルビラ・エーベリ(Elvira Oeberg、スウェーデン)も「経験した中で一番難しい試合だった」と話した。

 延慶(Yanqing)で実施されたアルペンスキー男子大回転でも、選手たちがタフなコンディションだったと口にした。

 銅メダルを獲得したフランスのマチュー・フェーブル(Mathieu Faivre)は、1本目について「自分がどこにいるのか、どちらへ向かっているのかも分からない瞬間があった」と明かした。同胞のアレクシス・パンテュロー(Alexis Pinturault)も「まったく何も見えなかった」と話し、「コースの端に木がないから、目印が見当たらないんだ」と嘆いた。

 しかし、競技を実施すべきだったかという問いに対しては、選手たちは安全だったと話している。

 イタリアのルカ・デアリプランディーニ(Luca De Aliprandini)は「雪はいい状態だった」とコメントし、「だから危険はないと思った。この視界で雪の状態が悪かったら、非常に危険だっただろう」と続けた。(c)AFP