【3月1日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は2月28日、西側諸国からの経済制裁により起きた通貨ルーブルの暴落を緩和する緊急措置として、海外送金の禁止や、輸出時のルーブル買い入れ強制などを発表した。

 住民による外国送金を禁止するほか、企業に対しては輸出収入の80%をルーブルに交換するよう義務付ける。

 これに先立ち、大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は記者会見で、西側諸国の対ロシア制裁は厳しい内容であるものの、「わが国には損害を補償するのに必要な潜在力がある」と述べていた。

 証券会社オープン・ブローカー(Open Broker)の顧問を務めるセルゲイ・ヘスタノフ(Sergei Khestanov)氏は、石油やガスなどの輸出に対する実質的な制裁がない限り、「悲劇的な結果は招かないだろう」との見解を示した。(c)AFP