【3月1日 AFP】(更新)国際サッカー連盟(FIFA)は2月28日、欧州サッカー連盟(UEFA)との共同声明で、ロシアを今年のW杯カタール大会(2022 World Cup)から除外し、「当面の間」すべての国際大会でロシアの各クラブの出場を停止すると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻を受けた措置。

 W杯の欧州予選プレーオフに出場予定だった男子の代表チームは、3月24日の準決勝でポーランドと対戦し、この試合に勝利すれば本大会の出場権を懸けてスウェーデンとチェコの勝者と同29日に激突するはずだった。しかし、ロシアと対戦する可能性があった3か国は同国との試合を拒否していた。

 また女子の代表チームは、7月に英イングランドで行われる女子欧州選手権(UEFA Women's Euro 2022)への出場が決まっていた。

 一方クラブチームでは、スパルタク・モスクワ(Spartak Moscow)がヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2021-22)の決勝トーナメント1回戦でRBライプツィヒ(RB Leipzig)と対戦する予定になっていた。欧州の大会で勝ち残っているロシアのクラブは同チームのみとなっていた。

 UEFAはまた、ロシアの国営エネルギー大手ガスプロム(Gazprom)とのパートナー契約を「即時」解消したことも発表した。ガスプロムは2012年からUEFAのメインスポンサーを務め、2024年までの契約の中で年間約4000万ユーロ(約52億円)を支払っていたとみられている。

 ドイツ・ブンデスリーガ2部のシャルケ04(Schalke04)も同日、ガスプロムとのユニホームスポンサー契約を解消すると発表している。

 UEFAは前週、5月28日に予定されている欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)決勝の会場を、ロシア・サンクトペテルブルク(St. Petersburg)からフランス・パリに変更した。(c)AFP