【2月26日 AFP】(更新)国連安全保障理事会(UN Security Council)は25日、ロシアによるウクライナ侵攻を最も強い言葉で非難し、即時撤退を求める決議案を採決したが、常任理事国のロシアが予想された通り拒否権を行使し、否決された。

 決議案は米国とアルバニアが作成。15理事国のうち11か国が賛成し、中国、インド、アラブ首長国連邦(UAE)の3か国が棄権した。

 採決の後、米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド(Linda Thomas-Greenfield)国連大使はロシアに対し、「この決議案には拒否権を行使できるが、私たちの声や真実、国連の原則、ウクライナ国民を拒否することはできない」と述べた。

 アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長は、ウクライナに侵攻しているロシア兵に対し、「兵舎に戻る」よう呼び掛けた。「決して諦めてはならない。平和にもう一度チャンスを与えなければならない」と記者団の前で訴えた。(c)AFP