【2月23日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は22日、自身がロシア帝国の復活を目指しているとの見方を否定した。

 プーチン氏は前日、欧米諸国の反対を押し切り、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力が支配する2地域の独立を承認。1時間に及ぶ演説で、さまざまな歴史認識に言及しながら、ウクライナは「完全にロシアによってつくられた」と主張。ウクライナの存在自体について疑問を投げ掛けていた。

 この日、ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)でアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ(Ilham Aliyev)大統領と会談したプーチン氏は、「ロシアは帝国を復活させようとしているのではないかとの臆測が出てくると予想されるが、全く現実に合っていない」と強調した。

 プーチン氏は、ソビエト連邦の崩壊後、ロシア政府は「新たな地政学的現実を認識」し、独立した旧ソ連構成国との関係を強化していると説明。ただしウクライナは例外であり、同国は「ロシアに対する脅威を生み出すために第三国に利用されている」と指摘した。

 また、ウクライナで2014年に起きた親欧州派による政権奪取に言及し、「残念ながらクーデター後はウクライナとの間では質の高い交流が途絶えてしまった」と述べた。(c)AFP