【2月21日 CGTN Japanese】石油・ガス資源開発の国有企業、中国海洋石油集団(中国海油)が江蘇省(Jiangsu)塩城市(Yancheng)で実施する「緑能港」プロジェクトで20日、容量が世界最大となる27万立方メートルの液化天然ガス貯蔵タンク6基の台座の工事とコンクリートの流し込み作業が完了し、貯蔵タンク本体の建設工事が本格的に始まりました。

 中国が自主的に設計し、建設する27万立方メートルの液化天然ガスタンクは、完成後には高さが60メートルに達し、ボーイング747旅客機3機を積み重ねた高さに相当します。

 中国海油の塩城「緑能港」プロジェクトは、江蘇省の沿海地域にある液化天然ガス受け入れステーションプロジェクトで、国の天然ガス生産供給・販売システムの建設および相互接続における重点計画プロジェクトであり、国内で建設中の液化天然ガス備蓄基地で最大規模のものです。

「緑能港」は、液化天然ガスの受け入れや貯蔵、輸送機能だけでなく、冷却エネルギーの利用やガス発電、ガス水素製造などの多機能を一体化した、総合的なグリーンクリーンエネルギー供給ステーションと重要なハブです。

 同プロジェクトは、先に建設された22万立方メートルの貯蔵タンク4基と、建設中の27万立方メートルの貯蔵タンク6基からなる大型の液化天然ガス貯蔵タンク計10基を建設します。2023年末までに利用が始まる予定で、その後、液化天然ガスの年間処理能力は600万トンに達する見込みです。600万トンの液化天然ガスは、ガス状天然ガス85億立方メートルに相当し、2020年の江蘇省全住民の1日当たりのガス使用量を約1000万立方メートルとすると、全住民の生活用ガス約28カ月分に相当し、二酸化炭素2850万トン、二酸化硫黄23万2500トンの削減を実現でき、6000万本の植樹に相当するとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News