【2月18日 AFP】米国は17日、ロシアが数日以内にウクライナに対して大規模な軍事攻撃を行う可能性があるとして、ロシアに対し、ウクライナに侵攻しないと表明するよう要求した。

 ロシアは、ウクライナ周辺に展開している部隊の撤収を開始したと発表したが、欧米諸国は撤退の証拠はないと主張している。

 アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官はこの日、ニューヨークの国連(UN)本部で予定外の演説を行い、ロシアが「数日以内」にも対ウクライナ攻撃に踏み切る可能性を示す情報があると指摘。「ロシアは条件を付けたり、あいまいな言葉を使ったり、はぐらかしたりせず、ウクライナに侵攻しないときょう表明せよ。明確に、世界に向けて率直に述べよ」と語り、兵士や戦車、戦闘機を撤収させ、外交交渉に応じることでその意思を示すよう求めた。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領もホワイトハウス(White House)で、ロシアが攻撃の口実とすべく「偽旗作戦」を準備しており、攻撃は数日以内に実行され得ると指摘。ロシアは部隊を撤収させておらず、逆に増強しており、「ウクライナへの侵攻を準備しているあらゆる兆候が見られる」と述べた。一方で、外交による解決はまだ可能だとの見解も示した。(c)AFP/Sebastian Smith with Michael Mainville in Moscow and Dave Clark in Kyiv