【2月17日 AFP】米国務省は16日、親ロシア派が支配するウクライナ東部ドンバス(Donbass)地方で「ジェノサイド(集団殺害)」が起きているとの根拠のない情報をロシアが流布し、侵攻の口実づくりをしていると非難した。

 ロシアのメディアは今週、ドンバス地方の秘密の集団墓地とされる写真を公開。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は15日、ウクライナが同地方で「ジェノサイド」を行っていると語った。

 ソーシャルメディアではこうした情報に加え、ウクライナがドンバス地方の住民に対して化学兵器を使用するのではないかとのうわさも拡散している。

 米国務省のネッド・プライス(Ned Price)報道官は「いずれも事実無根」とした上で、「ウクライナ侵攻の口実に使われかねない」と警告した。

 プライス氏によると、ロシアは2014年のクリミア(Crimea)半島併合前にも、ウクライナがロシア語話者の多い同地の住民を迫害していると主張していた。(c)AFP