【2月12日 AFP】アフリカのソマリア北部で一方的に独立を宣言している「ソマリランド共和国」の「外相」に当たるエッセ・カイド・モハムード(Essa Kayd Mohamoud)氏は11日、ソマリランドの外交関係について「中国の指図は不要だ」と述べ、訪問している台湾との結束を示した。

 ソマリランドは1991年、ソマリアからの独立を一方的に宣言。国際的に国家承認を得られていない。台湾とソマリランドは2020年に相互に代表処(大使館に相当)を設置するなど、近年結び付きを強めている。

 中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は今週、「(台湾が)分離主義を模索している」と台湾のソマリランド訪問団受け入れを非難した。

 しかし、カイド氏は11日の記者会見で「一つ言わせてもらうと、ソマリランドは主権国家だ」として、「われわれは生まれながらに自由であり、自由のままであり続ける。自分たちが望む方法でやるべきことをやっていく。中国の指図は不要だ。他の国のもだ」と述べた。

 さらに、ソマリランドは完全な主権を尊重される限り、すべての国に門戸を開いているとした。(c)AFP