【2月11日 AFP】北京冬季五輪は11日、スノーボード男子ハーフパイプ決勝が行われ、同種目で通算3個の金メダルを獲得しているショーン・ホワイト(Shaun White、米国)は4位に終わった。現役最後の大会で有終の美を飾ることができなかったホワイトは「心の底から感謝」と語った。

 今大会での引退を表明している35歳のホワイトは、96.00点の平野歩夢(Ayumu Hirano)、92.50点のスコッティ・ジェームス(Scotty James、オーストラリア)、87.25点のヤン・シェレル(Jan Scherrer、スイス)に次ぐ85.00点に終わり、表彰台を逃す結果となった。

 ホワイトは2本目を終えてメダル圏内につけていたが、シェレルの得点を上回る必要があった最終3本目は転倒した。

 フィニッシュエリアに入ってきたホワイトは沈痛な面持ちで目に涙を浮かべていたが、その後は笑いながら観客に手を振った。

 ホワイトは涙ながらに「旅だった。とにかくすごく幸せだし、皆さんに心の底から感謝する」とコメントした。

「今はあらゆる感情が駆けめぐっているが、観客の声援や下にいた仲間の選手からの優しい言葉をとてもうれしく思う」

 さらに「ありがとう、スノーボード。人生をかけて愛した競技」と述べ、「このスポーツの行く末が楽しみでならない」と続けた。(c)AFP