【2月10日 AFP】ニュージーランドの首都ウェリントンの議会敷地で10日、新型コロナウイルスワクチン接種の義務化や感染対策の規制に抗議するデモの参加者と排除しようとした警察が小競り合いとなり、120人以上の逮捕者が出た。

 ウェリントンでは8日、カナダの反新型コロナ規制デモ「フリーダム・コンボイ(Freedom Convoy)」に触発され、数百台のトレーラーやキャンピグカーが市中心部に集結。議会周辺で座り込みをしていた。

 24時間以内に大半の車が去ったが、強硬派約150人が残り、目的を達するまでとどまると主張していた。

 警察は当初、拡声器で警告するだけだった。

 10日になり、一列に並んだ警官が、議会芝生からテントやキャンプ道具を片付け始めた。約150人のデモ参加者にテントを片付けるよう求めたところ、小競り合いとなった。

 参加者は先住民マオリ(Maori)の戦いの舞「ハカ(Haka)」を踊り、「一歩も引くな」と叫んだ。「これは民主主義ではない」「恥を知れ」「命令を撤回しろ」などの声が上がる中、警官に暴力を振るう人もいた。

 ウェリントン警察によると、デモ隊排除のため、市外から100人以上の警官が招集された。

 当局はデモ参加者が増えるのを防ぐため、議会周辺を封鎖した。政府がこのような措置を取るのはまれ。(c)AFP