【2月13日 CGTN Japanese】人気が沸騰している北京冬季オリンピックの公式マスコット「ビンドゥンドゥン」のデザインチームの責任者である広州美術学院の曹雪(Cao Xue)教授はこのほど、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ、CMG)のインタビューに応じ、創作過程を明かしました。

 北京冬季オリンピック組織委員会は2019年9月17日、広州美術学院のチームがデザインしたマスコットを北京冬季オリンピックの公式マスコットに認定すると発表し、ビンドゥンドゥンという名前が付けられました。

 曹教授が率いるデザインチームは計14人。全員が同大学視覚芸術デザイン学院の教員と大学院生です。約10カ月にわたる創作と修正を経て、合わせて1万点に上る手描きのスケッチを描きました。そして最終的に、パンダを原型としてデザインしたビンドゥンドゥンのイメージが、35カ国から寄せられた約6000点の応募作品の中から選ばれました。

 曹教授とチームのメンバーは、パンダのイメージをさらに愛されるものにするため、四川省(Sichuan)臥竜(Wolong)にあるジャイアントパンダ自然保護区に出向いてパンダを観察しました。赤ちゃんパンダの歩く姿は内股で、頭と胴体の比率も成年のパンダとは異なり、よりかわいらしいことに気付き、赤ちゃんパンダのイメージを基にしてデザインを修正しました。

 曹教授は、ビンドゥンドゥンフィーバーについて、「受けると思っていたが、これほどヒットするとは思わなかった。息子が販売店に行っても入手できなかった。透明のカバーは冷たいが、温かくてかわいい印象を与えてくれる。このぬくもりを感じてもらいたい」と述べ、「オリンピックの歴史において記憶に残るマスコットになってほしい」とも話していました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News