【2月9日 CNS】中国では春節(旧正月、Lunar New Year)を前にした除夕(大みそか)の夜、家族で豪勢な年越し料理を食べるのが習慣だ。外出してレストランで食事する家庭も増えているが、最近は調理済みの年越し料理の人気が高まっている。

 大型スーパーの大潤発(RT-Mart)は年越し料理を発売して今年で3年目。社内の開発チームは昨年3月から今年のメニューを考えてきた。料理は電子レンジでチンして盛りつけするだけで、食後は鍋を洗う必要もない。担当者の徐丙熾(Xu Bingchi)氏は「年越し料理を家で作ると、年配の人が最も忙しい。料理の手間と時間を短縮させることを心がけました」と説明する。

 次世代型スーパーの盒馬鮮生(Hema Xiansheng)は昨年12月末から年越し料理の予約を開始。コース料理の仏跳牆スープ、大鍋海鮮料理などを用意している。

 年越し料理セットへの関心は若者層ほど高い。アンケートによると、30〜35歳の82%が年越し料理セットを知っており、65%が購入を考えていた。味と同時に、料理が写真映えするかどうか「見た目重視」の若者も多いという。

 盒馬幹部の寧強(Ning Qiang)氏は「ほぼすべての料理は加熱するだけで食べられるようにし、パッケージや鍋も写真映えするよう工夫を凝らした」と話す。調理済み年越し料理はすべてコールドチェーンで加工・輸送され、防腐剤は一切使用していないという。(c)CNS-経済日報/JCM/AFPBB News