【2月5日 AFP】北京冬季五輪のスキージャンプ男子で、小林陵侑(Ryoyu Kobayashi)の最大のライバルとなるドイツのカール・ガイガー(Karl Geiger)は4日、公式練習では調子が「良くなかった」と語り、金メダルを勝ち取るには調整が必要との認識を示した。

 今季W杯で最も安定したパフォーマンスを見せ、総合首位に立っているガイガーは、6日に行われるノーマルヒル決勝で小林とタイトル争いを繰り広げるとみられている。しかし、この日の公式練習では互いに距離が伸びなかったことから、本番では両者の一騎打ちになるとの予想を一蹴した。

 2本目の練習では42番手の76.5メートルに終わったガイガーは、「二人とも少しばかりこのヒルが苦手なようだ」と分析し、「修正が必要だ。現時点では僕らを上回っている選手が数人いる」とコメント。この日は他のジャンプも88メートルと95メートルにとどまり、「課題は山積みだ」と語った。

 対する小林は、99メートルと97.5メートルを記録してこの日の練習を終了。その後「少し風が強いですけど、まあこんなものですかね」と報道陣に話し、前日の練習映像を見ていくつか修正したと明かした。

 一方、冬季五輪で3個の金メダルに輝くポーランドのカミル・ストフ(Kamil Stoch)は、けがに苦しみながら今大会に臨む中で、1本目にトップの101メートルを記録し、残りのセッションは見送った。(c)AFP