【2月5日 AFP】4日に行われた北京冬季五輪の開会式で、米領サモア(American Samoa)代表の旗手を務めたスケルトン選手ネイサン・クランプトン(Nathan Crumpton、36)が、氷点下の気温の中、上半身裸で登場した。上半身裸での入場行進は近年の五輪でおなじみの光景となっている。

 サモア唯一の代表選手として出場するクランプトンは、腰にスカートに似た「ラバラバ」と呼ばれる伝統衣装とサンダルだけを身に着けて入場行進に参加。トンガの旗手ピタ・タウファトファ(Pita Taufatofua)が始めたこの「伝統」を踏襲した。

 タウファトファは、テコンドー選手として出場した2016年リオデジャネイロ五輪の開会式で初めて上半身裸で登場し、インターネット上で世界的な人気を集めた。2018年平昌冬季五輪にもスキーのクロスカントリーで出場し、再び同じ姿で登場。昨年の東京五輪開会式では、同じく上半身裸で登場したバヌアツ代表のリーリオ・リー(Riilio Rii)と肉体美を競った。

 タウファトファは北京大会には出場していないが、ツイッター(Twitter)に開会式に登場したクランプトンの写真を投稿し、「米領サモアが代わりに務めを果たした」というコメントを添えて、応援のメッセージを送った。(c)AFP