【2月2日 CNS】北京冬季五輪・延慶(Yanqing)会場の国家アルペンスキーセンターが、コースの設営を整えた。「雪飛燕(Xuefeiyan)」の愛称を持つ会場は、五輪本番を待ち望んでいる。

 北京主要プロジェクト事務所の趙北亭(Zhao Beiting)副主任によると、延慶会場の中心エリアは小海陀山の南麓に位置して標高は2198メートルに達し、北京大会の中で最も建設の難度が高い。その中で、国家アルペンスキーセンターは3か所の競技コースと4か所のトレーニングトラックを造設。長さは9.2キロで最大垂直落差は900メートル、斜面は約3000メートルに及ぶ。中国で唯一、冬季五輪の基準を満たすコースだ。

 コースの姿は遠くに羽ばたくツバメのように見えるため、「雪飛燕」と呼ばれている。中国では「飛燕」は縁起が良い意味も持っている。「雪飛燕」では滑降、スーパー大回転、大回転、回転などすべてのアルペンスキー競技11種目が行われる。

 スキーコースは硬い氷状のアイスバーンと呼ばれる状態に整備。アスリートが最高時速130〜140キロに到達するよう求められ、最も重要な作業となっている。中国人と外国人でつくる20人の特別チームが170台の人工造雪機を使って24時間態勢で作業を続け、約80万平方メートルのエリアに約120万立方メートルの雪を整えた。

「雪飛燕」にはロープウエイが11か所あり、全長は計10.3キロ。延慶会場の五輪村から各コースのスタート地点まで30分以内に到着できる。(c)CNS/JCM/AFPBB News