■「大きなチャンス」

 セルティックは以前にも、日本人のスーパースターがいる恩恵をピッチの内外で受けたことがある。

 2005年から2009年まで在籍した中村俊輔(Shunsuke Nakamura)は、4シーズンで3度のリーグ優勝を経験。欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦で決勝点となる華麗なFKを決めたことで有名だ。

 現在セルティックに所属する4選手には、まだ中村ほど日本のファンをひきつけるスター性は備わっていないが、その存在は認知されつつある。

 セルティックの日本語版ツイッター(Twitter)アカウントは昨年7月に立ち上げられたばかりだが、すでにフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)の日本語版アカウントよりもフォロワー数が多い。

 セルティックの日本語版アカウントを運営するデジタルメディア企業ガナッサ(Ganassa)のチェーザレ・ポレンギ(Cesare Polenghi)氏は、「今のセルティックには大きなチャンスがある」と語った。

「新型コロナウイルスがなければ、彼らは間違いなく夏に来日していただろう」

 スコットランドリーグの世界への露出効果は限定的であるため、ここ最近ではスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)やイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)のユニホームにロゴが掲出された楽天(Rakuten)や横浜タイヤ(Yokohama Tyres)といった規模のスポンサーを獲得するまでにはまだまだ時間がかかる。

 しかし、日本のファンが応援したくなる選手が4人もいることは、商業的な利益を生む絶好の機会になる。

 ポレンギ氏は「選手にはクオリティーがあって監督にもインテリジェンスが備わっているから自信がある」と語った。(c)AFP