【2月2日 AFP】(更新)米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のスター選手、トム・ブレイディ(Tom Brady)が1日、インスタグラム(Instagram)の投稿で引退を正式表明し、22季にわたる輝かしい選手生活に幕を下ろした。

 44歳のブレイディは史上最高のQBとの呼び声が高く、史上最多となる7度のスーパーボウル(Super Bowl)制覇を果たしている。

 引退理由については、競技への専念ができなくなったためと説明し、「私は常日ごろから、フットボールというスポーツは『全力を投入』すべき仕事だと信じてきた。100パーセント専念できるのでなければ成功はできないし、そして成功こそ、私がこのスポーツで非常に愛しているものだ」と記した。

「言葉にするのは難しいが、今後は競技には専念しないということになる」

「NFLでの選手生活を愛してきたが、今は私が注意を払う必要がある他のことに、時間とエネルギーを注ぎたい」

 ブレイディについてはこの3日間、間もなく引退するのではないかという臆測が広まっていたが、本人の発表で騒ぎには幕が引かれることになった。

 ブレイディは、スーパーボウル最優秀選手(MVP)に5回、シーズンMVPに3回輝き、史上最多となるレギュラーシーズン通算243勝を挙げた。また数々のパス記録を打ち立て、1万1317本試投で7263本成功、8万4520ヤード獲得、624本のタッチダウンパスはいずれも歴代最多。

 キャリアのほとんどをニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)で過ごし、ビル・ベリチック(Bill Belichick)ヘッドコーチ(HC)とのタッグでスーパーボウル制覇を6回経験した。

 昨季はタンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)へ加入し、驚異の7度目のスーパーボウル制覇を達成すると、今季もプレーオフに進出したが、カンファレンス準決勝でロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)に27-30で敗れた。(c)AFP/Rob Woollard