【2月5日 CGTN Japanese】ドバイ国際博覧会の中国館「華夏の光」は、中国のテクノロジーと豊かな文化をインタラクティブに体験できるスポットです。これまでに延べ100万人近くが訪れています。旧暦の大みそか(1月31日)の夜に放送された中国中央広播電視総台(CMG、チャイナ・メディア・グループ)の恒例の年越し番組「春晩」こと「2022年春節聯歓晩会(春節の夕べ)」は、このドバイの施設でもリアルタイムに視聴することができました。

 今年の「春晩」の内容は、中国文化の伝統と現代の美意識、テクノロジーと芸術の融合を実践するものでしたが、ドバイ国際博覧会の中国館にも共通する特徴があります。

 例えば、「春晩」で公開されたミュージカル「万象回春」(春を求めるゾウの群れ。“万物に春が巡ってくる”という意味の言葉と掛けている)の題材は、2021年のトピックの一つになった雲南省のアジアゾウの群れの大移動を題材とするものでしたが、ドバイ国際博覧会の中国館にも同じ題材の展示があります。この展示は、ゾウの群れの北上を生まれたばかりの子ゾウの視点から見たストーリーとなっており、その過程ではゾウたちを守る人々の様子が描かれます。

 また、同じく「春晩」で上演されたダンス「只此青緑」は、宋の時代(960年~1279年)の絵画「千里江山図」をモチーフにし、宋の時代の美学の特徴や衣装を表現していました。中国館にはこの絵画の複製品が展示されています。そこに描かれている人と自然との調和の取れた共存の姿は、中国に古くからある「天人合一」の思想と、グリーンな発展の魅力を伝えています。この中国館で、来場者たちはスクリーンの映像と実際の展示の両方を通じて、中国文化の魅力を楽しむことができています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News