【2月1日 AFP】新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の一種で、別系統の「BA.2」について、デンマーク国立血清研究所(SSI)は1月31日、現在主流となっている「BA.1」系統よりも感染力が強いとの研究結果を公表した。

「ステルスオミクロン株」とも呼ばれるBA.2系統は、今年に入ってデンマーク国内で検出され、BA.1との置き換わりが進んでいる。

 SSIは国内の複数の大学と協力して昨年12月20日~今年1月18日、1万8000人を対象に調査を実施。1週間以内に家庭内感染が起きる確率はBA.1が29%、BA.2は39%だった。

 SSIのカミラ・ホルテン・モラー(Camilla Holten Moller)医師はBA.2について、ワクチン未接種者への感染リスクはBA.1を上回っていると指摘した。

 SSIは先にBA.2の感染力について、暫定値でBA.1の1.5倍としていた。

 感染力と重症化率についてはまだ調査中だが、各国のデータによると、BA.2の感染は急拡大する恐れがある。(c)AFP