【1月30日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)を主催するオーストラリアテニス協会(Tennis Australia)は29日、男子シングルス準決勝のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)戦で審判に怒りを爆発させたダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に、罰金1万2000ドル(約140万円)の処分を言い渡した。

 4セットマッチの末にチチパスを下し、全豪で2年連続の決勝進出を果たしたメドベージェフだが、ハウメ・カンピストル(Jaume Campistol)主審に対する暴言が試合後の話題を独占した。同協会は世界ランキング2位のメドベージェフに対し、「不適切なしぐさ」により8000ドル(約92万円)、「スポーツマンらしくない行為」で4000ドル(約46万円)の罰金を科した。

 メドベージェフは試合中にカンピストル主審に「狂っているのか? 狂っているのか?(チチパスのコーチの)父親はポイントごとにコーチングできるのか?」と大声を上げると、さらに「ばかなのか? 彼の父親はポイントごとに話すことができるんだな?」と暴言を続けた。

「質問に答えろ。質問に答えるか? 質問に答えるつもりはあるのか? 質問に答えられるのか? なあ、質問に答えられるのか? 彼の父親はポイントのたびに話ができるのか? 頼むよ」

 そしてはっきりしないカンピストル主審の反応を見てメドベージェフは、「なんてことだ。ああ、最悪の男だ。準決勝でよくそんな最低なことができるな。あんたの答えは? 俺を見ろ。あんたに話しているんだ!」

 さらに主審を「子猫」となじったメドベージェフだが、試合後の記者会見では暴言を後悔していると話した。

 全豪決勝でメドベージェフは、四大大会(グランドスラム)のタイトル獲得数で男子歴代単独1位の21勝目を目指すラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の前に立ちはだかる。(c)AFP