【1月29日 AFP】(更新)全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)は29日、女子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)が6-3、7-6(7-2)で第27シードのダニエル・コリンズ(Danielle Collins、米国)を下し、優勝を果たした。地元勢の全豪制覇は44年ぶり。

 世界ランキング1位のバーティは第2セットで一時1-5とリードされたが、そこから立て直してコリンズの反撃を止め、最後はタイブレークを制して栄冠に輝いた。

 バーティにとっては2019年の全仏オープンテニス(French Open 2019)と昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)に続く四大大会(グランドスラム)3勝目。現役選手ではセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を除きただ一人、全3サーフェスでグランドスラムを制したことになった。

 またオーストラリア選手の全豪オープン優勝は男女通じて44年ぶりで、1978年に女子シングルスを制したクリス・オニール(Chris O'Neill)氏以来の快挙となった。

 バーティは「夢がかなった。オーストラリア人としていることを非常に誇りに思う」と喜び、「一オーストラリア人としてこの大会で一番大きいのは、本当に大勢の人と分かち合えるということ。皆さんは客席で本当に素晴らしい存在でいてくれた」とロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)のファンに感謝。準優勝となったコリンズには「おめでとう」と祝福した。

 一方のコリンズも「アッシュを大きくたたえたい。この2週間、いやこの数年にわたり本当に圧倒的だった」とバーティを称賛。「あなたのプレースタイルやショットの多彩さを自分のテニスにも取り入れたいと思う」と語った。

 試合後には涙を流したコリンズだが、31日に発表される新たな世界ランキングではトップ10入りを果たす見通しとなり、バーティもトップ10はコリンズにとって「ふさわしい」場所だとたたえた。(c)AFP/Martin PARRY