【1月29日 AFP】サッカーアフリカネーションズカップ(2021 The Africa Cup of Nations)のスタジアム外で起きた大混乱で8人が亡くなった事故について、カメルーンのムエル・コンビ・ナルシス(Mouelle Kombi Narcisse)スポーツ・体育相は28日、「人々が殺到」している中で開門した「無謀な」判断が原因との認識を示した。

 同国ドゥアラ(Douala)で開かれた記者会見で、スポーツ相は「他の入り口は使われていたにもかかわらず、問題の入り口は観客が押し寄せたために一時的に閉じられていた」とし、「これで人々があふれ返ったことに対応できなくなり、警備隊が南側のゲートを開く無謀な判断を下して人々が押しつぶされた」と述べた。

 この事故では子ども1人を含む8人が死亡し、38人が負傷した。

 AFPが取材した目撃者の話では、スタジアム南側の入り口に人々が殺到していたところで警察が門を開いたとされている。これで数百人のサポーターが入り口を突破し、殺到の原因になった。

 しかしながら、スポーツ相は多くの人々が偽物、あるいは使用済みのチケットを持っていたり、チケットなしで入場しようとしたりしていたと批判。さらに、開場はキックオフの5時間前で、政府が試合観戦のために当日午後に学校や公共サービスを休みにしたにもかかわらず、多くのサポーターが遅れて到着したと述べた。(c)AFP