【1月25日 AFP】(更新)24日に行われたサッカーアフリカネーションズカップ(2021 The Africa Cup of Nations)の試合前に、カメルーンの首都ヤウンデにあるスタジアムの外に人が殺到し、同国保健省によると8人が亡くなり、約50人の負傷者が出た。

 群衆はカメルーンとコモロの試合を観戦するために、南側の入り口からオレンベ・スタジアム(Olembe Stadium)に入ろうとした。6万人収容のスタジアムには入場制限がかけられていたが、開催国の試合についてはその割合が60パーセントから80パーセントに引き上げられていた。

 AFPが入手した保健省の第一報によると「8人の死亡が記録」されており、内訳は30代の女性2人、30代の男性4人、子ども1人、遺体が家族に引き取られた1人となっている。

 同省によれば、犠牲者は救急車で「直ちに搬送」されたものの渋滞によって遅延が生じた。負傷者は50人ほどで、その中には複数のけがをした2人と頭部重傷の2人が含まれている。

 大会を主催するアフリカサッカー連盟(CAF)は公式サイトに掲載した発表文に、この「出来事」を把握していると述べた上で「状況を調査し、何が起きたのかについて詳細の把握に努めている」と記した。

 また、ヤウンデの病院にいるサポーターを見舞うために事務局長を派遣したと明かしたCAFは、カメルーン政府や地元の組織委員会と常に連絡を取り合っていると付け加えた。

 試合はカメルーンが2-1で勝利して準々決勝に駒を進めた。(c)AFP/Emmanuel BARRANGUET