【1月27日 AFP】世界自然保護基金(WWF)はこのほど、気候変動や森林伐採などの人間活動による脅威にもかかわらず、2020年に東南アジア・メコン川(Mekong River)流域の大メコン圏(Greater Mekong)で200種以上の新種生物が発見されたと発表した。

 WWFは新たに公開した報告書で、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムを含む同域で、植物と脊椎動物合わせて224種の新種が発見されたと発表。オナガザルや無色のドウクツギョ、うろこの模様に特徴があるカラフルなヘビなどが含まれる。

 メコン川流域は、生物多様性の観点から極めて重要な地域。1997年以降、3000種以上の新種が発見されており、WWFは同域の脆弱(ぜいじゃく)な生態系を保護していくことの重要性を指摘している。(c)AFP