【1月26日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は25日、ロシアがウクライナに侵攻した場合、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領個人への制裁も検討すると警告した。

 ロシアは同日、ウクライナ周辺で新たな軍事演習を開始。米政府はロシアがいつウクライナに侵攻してもおかしくないとの見方を示しており、事態は一層緊迫化している。

 バイデン氏は、ロシアがウクライナに侵攻すれば「重大な影響」をもたらし「世界を変える」ことになると警告。プーチン氏個人に制裁を科すかを記者団に問われ、「そうなるだろう」と述べた。

 ロシア反体制派は、プーチン氏が莫大(ばくだい)な隠し財産を保有していると批判している。

 匿名で取材に応じた米政府高官によると、ロシアがウクライナに侵攻した場合、クリミア(Crimea)半島侵攻後のものをはるかに上回る「大きな代償」を伴う経済制裁を科す方針。人工知能(AI)や量子計算、航空宇宙などのハイテク産業でロシアへの輸出を制限することで「ロシア経済の発展を目指す(プーチン氏の)戦略的野心」をくじく。

 英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相も、制裁は「これまで以上に厳しい」ものになると警告している。(c)AFP/Sebastian Smith