【1月23日 AFP】ドイツ国防省は22日、ロシアがウクライナに侵攻しようとしているとの考えは「ばかげている」と発言し、物議を醸した海軍のカイアヒム・シェーンバッハ(Kay-Achim Schoenbach)総監が辞任すると発表した。

 シェーンバッハ氏は21日、インド・ニューデリーで開かれたシンクタンクの会合で、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が望んでいるのは「尊敬されること」だと発言。「(プーチン氏の)望み通り敬意を表することは簡単で、恐らく彼は尊敬するに値する」と述べた。

 独国防省の報道官はAFPに、シェーンバッハ氏は「即時」辞任すると述べた。

 シェーンバッハ氏はさらに、ロシアが2014年にウクライナから併合したクリミア(Crimea)半島について、すでに失われたものでウクライナに戻ることはないとも述べた。

 22日にウクライナ外相は首都キエフにドイツ大使を呼び、シェーンバッハ氏の発言は「断じて容認できない」と抗議していた。(c)AFP