【1月25日 AFP】マレーシアバドミントン協会(BAM)は24日、同国代表チームを脱退して2年間の出場停止処分を科された男子シングルス世界7位のリー・ジージャ(Lee Zii Jia)が、同協会に対して不服を申し立てる書簡を送ったことを明らかにした。

 マレーシア期待の星であるリーは前週、BAMから離脱して個人でプレーすると決めたことにより制裁を受けた。協会のこの動きをめぐっては、各方面から怒りの声が上がった。

 BAMは発表文で「怒りやいら立ちがあふれていることは、われわれも十分に把握している。協会に対する失望感も心から理解している」とし、「一層の緊急性を持って、この問題を精査する」と述べた。

 23歳のリーが世界バドミントン連盟(BWF)が統括する全ての大会から除外されて全面的に競技ができなくなったことで、BAMには苦情が殺到。同協会は組織にとどまるようリーの説得を試みたとしながらも、同選手が独自にコーチ陣やサポートスタッフを持つことは認められないと説明した。

 この問題をめぐっては、地元ファンや海外選手がリーを支援している一方で、BAMの動きを厳しく批判している。

 21日には世界1位のヴィクター・アクセルセン(Viktor Axelsen、デンマーク)が、「聞いただけでも、これがいかに常軌を逸していることか。今は2022年だ。これが、この競技に対してわれわれが望むことなのだろうか?」とフェイスブック(Facebook)に書き込んだ。(c)AFP