【1月23日 AFP】ボクシング、WBC世界フェザー級タイトルマッチが22日、米ニュージャージー州アトランティックシティー(Atlantic City)のボルガータ・ホテル・カジノ&スパ(Borgata Hotel Casino & Spa)で行われ、挑戦者のマーク・マグサヨ(Mark Magsayo、フィリピン)が判定2-0(115-113、115-113、114-114)でゲーリー・ラッセル・ジュニア(Gary Russell Jr.、米国)を下し、王座を奪った。

 ラッセルに2014年以来の黒星をつけたマグサヨは、「子どもの頃からの夢だった。祖国を誇りに思う。フィリピンのファンからのサポートに感謝する。世界チャンピオンになった」と喜んだ。

 フィリピンの英雄マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)氏がプロモーターを務めるマグサヨは、同氏のトレーナーを長年務めたフレディ・ローチ(Freddie Roach)氏に師事。今回の番狂わせで、戦績を24勝0敗(16KO)とした。

 一方のラッセルは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で一度も試合をしなかった昨年を経て6度目の防衛戦に臨んだが、肩の負傷で大半を片手で戦わざるを得なかった。ラッセルは試合間隔が長いことで知られ、そのためこれまでの対戦相手はほとんどが指名挑戦者だった。この日のマグサヨ戦も指名試合だったが、過去の対戦相手とは異なり、マグサヨは正当な挑戦者としてもふさわしい力を示した。(c)AFP