【12月12日 AFP】ボクシング、WBCバンタム級王座統一戦が11日、米カリフォルニア州カーソン(Carson)のディグニティ・ヘルス・スポーツパーク(Dignity Health Sports Park)で行われ、正規王者ノニト・ドネア(Nonito Donaire、フィリピン)が4回KOで暫定王者レイマート・ガバリョ(Reymart Gaballo、フィリピン)を退け、王座統一を果たした。

 39歳のドネアが4回終盤に強烈な左フックをボディーに打ち込むと、25歳のガバリョは数秒間片膝をついた。一瞬立ち上がろうとしたガバリョだったが、再びしゃがみ込んで顔をゆがませると、レフェリーはこのラウンド残り数秒のところで試合を止めた。

 ベテランながら年齢を感じさせないドネアは、この階級に戻るまでは評論家から幾度も見限られていたものの、年はただの数字であることを示した。

 戦績を42勝6敗(28KO)としたドネアは「容赦はしない。彼はボディーへの左フックは予想していなかった。仕掛ける必要があった。とても素晴らしいパンチだったね」と語った。

 2002年以来となる同胞対決に臨んだドネアは試合後、プロ初黒星を喫したガバリョの肩に腕を回すと落胆しないように伝え、人間味もみせた。

「『落ち込むな』と伝えた。こっちだって君の攻略法を見つけるのに苦労したんだとね」

 敗れたガバリョの戦績は24勝1敗(20KO)となった。(c)AFP