【1月19日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が2014年に「カリフ制国家」の樹立を宣言したイラク北部モスル(Mosul)のヌーリ・モスク(Al-Nuri Mosque)の地下から、12世紀の礼拝室の基礎部分が見つかった。管理当局が18日発表した。

 ヌーリ・モスクは2017年、イラク軍によるモスル奪還作戦の最中、同地を象徴する傾いたミナレット(塔)とともに、ISによって爆破された。以後、モスクの再建が進められてきた。

 モスルのあるニナワ(Nineveh)県の遺跡管理当局の担当者は、礼拝室はモスクの下を掘削中に見つかったと説明した。

「(今回見つかった)古い礼拝堂の基礎部分は、1940年代に建てられた礼拝堂のものよりも面積が大きい」という。

 礼拝室の下からは、沐浴(もくよく)のための部屋4室も見つかった。地下6メートルの深さにあり、各部屋は高さ3メートル、幅3.5メートルほど。担当者は「相互につながっており、石としっくいで造られている」と話した。(c)AFP