マレーとキリオス困惑、全豪OP観客のブーイングに似た声援
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【1月19日 AFP】18日に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)の試合で、観客がサッカー界のスター選手クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)をまねした声援を送り、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)とニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が困惑する場面があった。
サッカーファンにとって、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するロナウドのゴールパフォーマンスはなじみ深い。ロナウドはゴール後、空中に跳び上がって半回転し、着地したときにポルトガル語やスペイン語の「よし(yes)」に由来する「シウー!」という雄たけびを上げるのが定番になっている。
しかし慣れていない人間には、その音は「ブー」とブーイングのようにも聞こえる。そしてこの日の全豪では、マレーやキリオスの試合が行われたジョン・ケイン・アリーナ(John Cain Arena)で、そのロナウドのかけ声を集団でまねする観客が現れた。
ニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili、ジョージア)との5セットマッチの激戦を制した豪ファンにも人気のマレーは、なぜ観客が自分にやじを飛ばしているのか最初は分からなかったと話している。
「初めはそう(やじ)だと思った。きのうの練習でもブーイングをしてきた人たちがいたからね。何に対するものなのか分からなかった。それが最初に思ったことだった」
「だけど何回か後に、いや違うぞ、彼らがやっているのはロナウドがゴール後にやる『シウー』のような感じだと思ったんだ」
「それでもやっぱり、ものすごくイライラした」
お騒がせ男として知られるキリオスは、メルボルンパーク(Melbourne Park)のコートの中でもジョン・ケイン・アリーナを気に入っていて、特にこのコートの騒がしい観客には慣れているが、それでもこの日のファンは行き過ぎだと感じた。
リアム・ブローディ(Liam Broady、英国)にストレートで快勝したキリオスは「とにかく愚かだった。彼らがあんなに叫びまくっていたのが信じられない」とコメントした。
「彼らはロナウド的なことをしていた。ロナウドはゴールを決めたとき、いつもあれをやっている」
「自分としては、続けたとしても10分くらいだと思っていたが、彼らは2時間半、ポイントのたびに叫び続けた。なぜそんなことをしたのか分からない。理解不能だ。コートが動物園のようだった」 (c)AFP
