【1月17日 AFP】17日に開幕した全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)の男子シングルスでは、9度の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が法廷闘争にまで発展したビザ(査証)をめぐる騒動の末にオーストラリアから強制送還となり、大会を欠場することになった。AFPは可能性が開かれたドローとなった今大会の注目選手5人をまとめた。

■ラファエル・ナダル

 ジョコビッチの欠場は、男子歴代最多となる四大大会(グランドスラム)通算21勝目を目指すラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)にとって追い風となっている。

 昨年の大半で足のけがに悩まされたナダルは8月にシーズンを打ち切ると、12月には新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示した。

 しかし、全仏オープン(French Open)で13度の優勝を誇るナダルは、復帰戦となった前週のメルボルン・サマー・セット(Melbourne Summer Set 2022)で優勝。活気を取り戻した状態で、2009年大会に続く自身2度目の全豪制覇を目指す。

■ダニール・メドベージェフ

 世界2位のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)は、昨年の全豪オープン決勝でジョコビッチに敗れたが、9月の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)決勝ではストレート勝ちでリベンジを達成。自身はグランドスラム初優勝を果たし、ジョコビッチの年間グランドスラムの夢を絶った。

 25歳のメドベージェフは昨季、四つのツアータイトルを獲得したほか、12月の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2021)ではシングルス5試合で全勝して母国を3度目の優勝に導くなど、大成功の一年を送った。

 昨季ツアー最多となるマッチ63勝を収めた安定感抜群のメドベージェフは、シングルスでこれまでに13のタイトルを獲得しており、ハードコートでの優勝はうち12を数える。