【1月16日 AFP】17日に開幕する四大大会(グランドスラム)のシーズン初戦、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)の女子シングルスでは、世界ランキング1位で、地元期待のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)の大会初制覇が大方の予想となっている。

 セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が体調の不安を理由に欠場する中、AFPは今大会の注目選手5人をまとめた。

■アシュリー・バーティ

 25歳のバーティは昨年、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)で優勝した後、全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)でまさかの3回戦敗退を喫し、シーズンを途中で打ち切って新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由にオーストラリアへ帰国した。

 2019年に全仏オープン(French Open 2019)を制して世界1位に上り詰める躍進を果たしたが、母国開催のグランドスラムで決勝に進出したことは一度もない。

 2020年大会では優勝したソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)に準決勝で敗れたが、全豪で自己ベストの成績を記録。しかし、昨年はカロリーナ・ムチョバ(Karolina Muchova、チェコ)にフルセットで敗れ、準々決勝止まりとなった。

 先日行われた全豪オープンの前哨戦、アデレード国際1(Adelaide International 1 2022)ではシングルスとダブルスの両方でタイトルを獲得し、2022年シーズンは幸先の良いスタートを切っている。 

■大坂なおみ(Naomi Osaka

 前回大会の覇者で通算4度のグランドスラム制覇を誇る24歳の大坂は、「長期のうつ」に苦しんできたことを明かして昨季途中で長期休養を取り、前週からツアー復帰を果たしている。

 昨年の全仏オープンでは、1回戦突破後の記者会見出席を拒否して1万5000ドル(約172万円)の罰金を科された上に失格処分の可能性も警告され、大会を途中棄権した。

 その後ウィンブルドンの出場も見送ったが、前週には心機一転して2022年に臨むと宣言し、「今年はコートへ出たら毎回楽しみたい」と話した。

 昨年の全米オープン以来の実戦復帰となった前哨戦のメルボルン・サマー・セット1(Melbourne Summer Set 1 2022)では、3勝を記録して順調な仕上がりを見せた。