【1月16日 AFP】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン(Taliban)暫定政権は15日、実権掌握以降に広範にわたって実施した「内部調査」の結果に基づき、規律に違反した構成員3000人近くを除名したと発表した。

 国防省に設置された調査団のトップ、ラティフラ・ハキミ(Latifullah Hakimi)氏はAFPに、これまでに2840人前後が除名されたと明かした。「彼らはイスラム首長国(アフガニスタン)の名を汚した。今回の除名処分により、清廉潔白な軍・警察に刷新できるだろう」と述べた。

 ハキミ氏は処分対象者について「汚職や薬物に関与し、国民の私生活を侵害していた。(イスラム過激派組織の)イスラム国(IS)とつながりがある者もいた」と説明した。

 タリバンの最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ(Hibatullah Akhundzada)師は全国民に対する恩赦を宣言しているが、人権団体は、タリバンの一部戦闘員が元治安部隊員を超法規的に殺害していると非難している。(c)AFP