トンガ沖大規模噴火 日本や米西海岸でも津波観測
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【1月16日 AFP】南太平洋のトンガ沖で15日、大規模な海底火山の噴火が起き、トンガや日本の太平洋沿岸、米西海岸で津波が観測された。
噴火したのはトンガ首都ヌクアロファの北約65キロの地点にある火山「フンガトンガ・フンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha'apai)」。衛星画像には、巨大な噴煙が上がり、衝撃波が広がる様子が捉えられていた。
オーストラリアの気象局(Bureau of Meteorology)によると、ヌクアロファでは1.2メートルの津波が観測された。
トンガの人々は高台に急いで避難した。住民のメレ・タウファ(Mere Taufa)さんはニュースサイト「スタッフ(Stuff)」に対し、「非常に大きかった。地面が揺れ、家も揺れた。繰り返し揺れた」と語った。
タウファさんは、揺れの直後に押し寄せた海水に家がのみこまれ、近隣の家の壁が崩れるのを見たと話した。「いたるところで叫び声が上がった。高台へ逃げるよう叫んでいた」
日本の気象庁(JMA)も、太平洋沿岸で津波が観測されたと発表。予想される最大波は3メートルとした。奄美大島では1.2メートルの津波が観測された。
噴火は8分以上続き、1万キロ以上離れた米アラスカ州でも雷鳴がとどろくような音が聞こえたという。(c)AFP