【1月16日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2021-22)は15日、4回戦が各地で行われ、レアル・ベティス(Real Betis)とセビージャFC(Sevilla FC)の一戦は、観客が投げ入れた物がセビージャのMFジョアン・ジョルダン(Joan Jordan)に当たり、試合途中で中止となった。

 エスタディオ・ベニート・ビジャマリン(Benito Villamarin Stadium)で行われた試合は、約45分間の中断後、スペインサッカー連盟(RFEF)が中止を決定した。

 ジョルダンは軽傷とみられているが、連盟は「レアル・ベティスとセビージャの国王杯4回戦は一時中断となった。RFEFはピッチ上でのあらゆる暴力行為を非難する」と発表している。

 この試合が再試合となるか途中から再開されるか、またどれほどの数のベティスファンの観戦が認められるかはRFEFの判断に委ねられることとなるが、無観客開催も選択肢の一つとなる。

 ベティスは39分、ナビル・フェキル(Nabil Fekir)が蹴ったCKが直接ゴールに吸い込まれて同点としたが、このときにスタンドから投げ入れられた棒状のものがジョルダンを直撃。MFは頭を抱えながらピッチにうずくまったが、治療を受けてすぐに立ち上がった。

 リカルド・デ・ブルゴス(Ricardo de Burgos Bengoetxea)主審は、約10分間ピッチサイドでマッチオフィシャルや両チームの監督と話し合い、試合中断の合図を出した。その約45分後にRFEFが試合中止を決定すると、ベティスの選手はピッチに戻って本拠地のファンに拍手を送った。

 試合は35分にアレハンドロ・ゴメス(Alejandro Gomez)のゴールでセビージャが先制したが、その4分後にベティスがフェキルのゴールで追いついていた。(c)AFP