【1月13日 AFP】南アフリカ警察は12日、首都プレトリアの大統領府前の芝生で先住民族団体が栽培していた大麻草を根こそぎ押収し、リーダーと他3人を逮捕した。AFP記者が確認した。

 団体は2018年、コイサン語の公用語化を求めてテントを張って座り込みを開始。半年ほど前に大麻の栽培を開始した。

 リーダーは伝統的な下帯を身に着けており、「南アフリカの先住民族コイサン(Khoisan)の王」と名乗った。

 王は「警察よ、宣戦を布告したな」と叫び、「われわれはここで平和的に過ごしてきた」と訴えた。

 活動家の一人はアフリカーンス語で「狙いは草か? 草なのか? 制服を着たくずどもめ」と声を荒らげた。

 警察によると、逮捕されたのは22~54歳の男3人と女1人。大麻の取引と違法栽培、警察官の指示にもかかわらず公共の場でマスクを着用しなかった容疑がかけられている。(c)AFP