【12月15日 AFP】ドイツのベルリン交通局(BVG)は、新型コロナウイルスが流行するクリスマスシーズンに通勤客が感じるストレスを緩和するため、ヘンプオイル(麻の実油)入りの食べられる一日乗車券を販売している。

 BVGは一日乗車券について「丸一日ベルリンを手軽に回った後は、クリスマスのストレスと一緒にのみ込むだけでいい」と説明した。

 一日乗車券は8.8ユーロ(約1100円)で、17日まで販売予定。「鎮静作用」があるとされるヘンプオイルが「2~3滴」混ぜてあるが、「完全に合法」だという。

 BVGは「ヘンプオイルは100%植物由来で、サラダドレッシングとしても最適だ」として、ベルリン名物ドネルケバブと一緒に食べることを提案している。

 先週発足したばかりの新政権は、嗜好(しこう)用大麻の合法化に合意している。

 しかし、BVGは駅構内や車内でのドラッグの使用について、合法か違法かを問わず全面的に禁止するとしている。

 BVGはユニークなマーケティング手法で知られ、2018年にはスポーツ用品大手アディダス(Adidas)とコラボして、1年間有効の定期券としても使えるスニーカーを限定販売した。(c)AFP