北京冬季五輪直前 中国各都市、コロナとの闘い
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■河南省
中国中央部の河南(Henan)省は、昨年12月末から1月12日までに、250例以上の感染を確認し、コロナ対策を強化した。
省都の鄭州(Zhengzhou)市は、部分的ロックダウンに踏み切り、約1300万人の住民に検査を受けるよう命じた。また1月の1週目、禹州(Yuzhou)市は100万人の市民に対し、外出制限を敷いた。
安陽(Anyang)市は10日、18人の新規感染者を確認したと発表。この中には、天津市で発生したクラスターに関連するオミクロン株の陽性者も含まれていた。
同市では全市民500万人の検査を実施している他、11日からは幹線道路に検問所を設置し、実質的に周辺地域からの隔離を行っている。長距離列車やバスの乗車券販売は中止され、学校はオンラインに授業に移行した。
■北京市
北京は1月上旬、冬季五輪関係者が一般市民と接触しないための「クローズドループ」と呼ばれる隔離空間を設置。大会に参加する数千人の選手や担当者は数週間にわたってクローズドループ内に滞在し、外界との直接的、物理的なアクセスを断たれる。
これはウイルスからの厳格な隔離環境である「バブル」の一種だが、内部に入るためには、新型コロナワクチンの接種を受けているか、北京到着後に21日間の隔離期間を経る必要がある。さらにループ内の滞在者は全員、毎日検査を受け、マスクを常時着用しなければならない。
市内でも、ループ外の規制ははるかに緩やかだ。ただし、過去2週間以内に感染者が確認された場所からの来訪者は受け入れていない。また、すべての来訪者は、過去48時間以内に受けた検査の陰性証明書が必要となっている。
■深セン市
香港と隣接する南部のハイテク都市深セン(Shenzhen)では、最近数例のコロナ感染が確認された後、いくつかの居住区が封鎖され、当局は集団検査を開始した。長距離バスのターミナルも一部閉鎖されている。(c)AFP/Matthew WALSH