Q:雪はどこから?

A:人工雪は、1980年に米ニューヨーク州レークプラシッド(Lake Placid)で開催された冬季五輪以降、程度の差はあれ、毎回使用されるようになった。だが、降雪量が少ない張家口や延慶(Yanqing)の山々で行われる競技は、ほぼ全面的に人工雪に頼ることになる。

 中国当局の2019年の試算では、スキーやスノーボードなどの競技用に人工雪を造るには約1億8500万リットルの水が必要になる。

 一方、組織委員会の一人は、水は張家口の貯水池から引かれるが「同市の給水量の1%に満たない」と中国共産党系の日刊紙、環球時報(Global Times)に語っている。

 造雪業者は、使用される水は化学添加物を含まず、解けた後は自然に土壌に戻ると説明している。