【1月1日 AFP】(写真追加)2022年の幕開けとなった1日、世界各地で祝賀イベントが開かれた。前年に続き新型コロナウイルスの世界的流行により激動の年となった21年は、年末にかけて感染者が急増したことを受けて各国が規制を強化。一方で、わずかながら明るい展望も見えつつある。

 太平洋に浮かぶ島国キリバスの一部地域は日本時間の12月31日午後7時、世界で最初に新年を迎えた。だが、新型ウイルスの変異株「オミクロン株」により世界の新規感染者数が過去最多となる中、韓国ソウルから米サンフランシスコに至る各地では、今年も新年祝賀行事の中止や縮小が相次いだ。

「世界の大みそかの首都」を自称するオーストラリア・シドニーでは、シドニー港(Sydney Harbour)で恒例の花火ショーが行われたが、今年は人足がまばらだった。オーストラリアでは今も観光客の入国が許可されておらず、多くの国民がオミクロン株の急速な感染拡大を懸念。年越しの花火ショーでは通常、100万人以上が海岸に集まるが、今年は数万人にとどまった。

 一方、11月にオミクロン株の存在を世界で最初に発表した南アフリカでは12月30日夜、夜間の外出禁止令が解除され、年越しの祝賀が許可された。同国の保健当局は、この1週間で感染者が減少したことから、感染拡大のピークが過ぎたとみられると説明。重要な点として、死者数は大幅に増加しなかったことを指摘した。(c)AFP