【12月12日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は11日、各競技団体に対し、ロシアとベラルーシのジュニア選手を大会に完全に復帰させ、国旗と国歌の使用を認めるよう要請した。

IOCは声明で「選手には世界中でスポーツに参加する基本的権利があり、政府組織からの政治的干渉や圧力を受けずに競技する権利がある」と述べ、「若い選手たちは、自国政府の行動に責任を負うべきではない」としている。

2022年2月のウクライナ侵攻以降、国際大会から締め出されているロシアはこの決定を歓迎した。

ロシア五輪委員会(ROC)のミハイル・デグチャレフ会長はテレグラムに「五輪憲章の基本原則を回復するための漸進的かつ一貫した進展に感謝する」とし、「すべての選手の権利を完全に回復するために努力を続ける」と述べた。

この新方針はIOCのカースティ・コベントリー会長が議長を務め、主要関係者が集まった会合で合意に至った。

ロシアの孤立緩和には「時間がかかる」とされているものの、26年10月末にセネガル・ダカールで開催予定のユース五輪に適用される可能性がある。

IOCは9月、厳格な条件を満たした場合に限り、ロシアとベラルーシの選手が2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪に中立の立場で出場可能になると発表している。(c)AFP