【12月23日 AFP】来年1月に行われる四大大会(グランドスラム)の初戦、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)の大会責任者を務めるクレイグ・タイリー(Craig Tiley)氏は22日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性が確認されたラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の出場に自信を示した。

 ナダルは20日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開催されたエキシビション大会から帰国後、検査で陽性が出たと発表。今後の大会出場は全面的に検討中だとしているが、タイリー氏はナダルが1月までに十分に回復すると考えている。

 タイリー氏はメルボルンで報道陣に対し、「ラファが(全豪オープン開催時に)ここにいることに自信がある」とコメント。「いま陽性の選手は、一定の期間を終えれば感染力を失い、問題なくなるはずだ」と話した。

 一方、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、出場選手全員が打つことを義務付けられているワクチンの接種有無の公表を拒んでおり、大会出場には疑問符がついている。

 ナダルと同じくグランドスラム通算20勝を誇り、全豪でうち9勝しているジョコビッチは、大会のエントリーリストには名を連ねている。だが報道によれば、同選手の父親は参加は確定していないと話している。

 タイリー氏によれば、「ごく一部」のワクチン未接種の選手とスタッフに免除が認められるが、その身元は厳格なプライバシー規則によって保護される。

 タイリー氏は「もしノバクが全豪オープンに現れるのであれば、ワクチンを接種したか、医学的に免除を受けたかのどちらかだ」としている。

 今大会はすでにセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)とロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)をはじめ、ジェニファー・ブレイディ(Jennifer Brady、米国)、カロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)、ビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)、カロリーナ・ムチョバ(Karolina Muchova、チェコ)らが、けがなどを理由に欠場を発表している。(c)AFP