【12月21日 AFP】男子テニス、通算20度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が20日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性が確認されたと発表した。これにより、グランドスラム復帰戦となる来年1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に間に合うかは不透明な状況となった。

 ナダルは前週、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開催されたエキシビション大会に出場し、足のけがから実戦復帰したが、その後スペインへ帰国した際の検査で陽性になったという。

 ナダルは自身のツイッター(Twitter)で、「しばらくいやな時間を過ごすことになるが、少しずつ回復していくと確信している。今は自宅にとどまっており、自分と接触した人たちには連絡を済ませた」と明かした。

「この状況を受け、予定に柔軟性を持たせなければならなくなった。経過に応じて選択肢を見極めていく。今後の大会に関する決断は追ってお知らせする」

 35歳のナダルは、ここ半年間は足のけがに悩まされ、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)と全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)の欠場を余儀なくされていた。

 8月以来の実戦となったアブダビ大会では、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)との元世界ナンバーワン対決に敗れた後、今年のウィンブルドンで4強入りしたデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)にも屈した。

 来月17日開幕の全豪オープンに向けては、今月下旬にオーストラリアへ飛び、前哨戦に出場する予定だった。(c)AFP/Daniel SILVA